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ビスキュイ
フランス語で『ビス』→二度。『キュイ』→焼く。 という意味をもつ『ビスキュイ』という卵白と卵黄を別々に泡立てる生地で作る『ブーシェ』というお菓子 を6月は作ります。
ブーシェとは、フランス語で「一口の」意味があり、お料理でもお菓子でもそうよばれることもあります。
このようなお菓子は「ブッセ」とも呼ばれてます(●'◡'●)
日本の老舗でいうところの亀谷万年堂のナボナ。ふんわり老若男女好まれるお菓子💕
メレンゲの泡立てが命!の、この生地。メレンゲのお砂糖を入れるタイミングは、目指すメレンゲの固さ、後から入れるものの量や種類によっても変わっていきます。
卵白の温度によっても立ち上がりの変化が見られます。 メレンゲ上手さんになれるとお菓子作りの幅が一機に広がりますよ╰(*°▽°*)╯
今回はバナナ&キャラメルソースと生クリームをサンド。 季節のフルーツや持ち合わせのジャムをサンドしたり、アレンジはいくらでもできるお菓子です。
サンドしたてのサクッと感があるうちに食べるか?
時間をおいてしっとりクリームと一体化してから食べるか??
印象がガラッと変わるのもこのお菓子の醍醐味です。
先日お菓子教室にいらした方がブログを読んでくださっていて
「お菓子作りを続けていくと点と点が繋がって楽しく作れるようになるのですね〜」というお言葉をいただきました。
そうなんです✨
自分自身の経験で基準ができていくとお菓子の種類が変わっても、流れるように作れるようになるんですよ。
作ったお菓子が「家族が喜んで飛ぶようになくなりましたー」「お母さん天才って言われましたー♡」とかお話を聞くと、とても嬉しく思います。
どんなお菓子が作ってみたいか?同じ時間を共有し、わざわざ作りに来てくれる方たちは何を求めているのか。
皆さんのお声を聞きながら更新していきたいなと思ってます。
待てるお菓子。待てないお菓(その2)
以前お話しした「待てるお菓子。待てないお菓子」では「パーツに区切って作る」ということについてお話ししました。
今回は「オーブンについて」。お菓子をさあ作ろう!と思って、材料の準備…型の準備…などやることはいろいろありますよね(*/ω\*)
いざ作ってしまってオーブンに入れようとしたら「オーブンの温度を上げるのを忘れていたーーー😰」という経験はありませんか。
レシピによってはオーブンを後からつけても大丈夫なもの、残念ながら出来上がりにかなり影響が出てしまうものあります。
クッキー、タルト類、パウンドケーキ、シュー生地、プリンなどはオーブンをつけ忘れて温度が上がるのを待っていても影響がないお菓子です。
早くオーブンを付けすぎてしまっても電気代の無駄ですしね(❁´◡`❁)
だだ夏場は室温が高い為、生地がダレてしまうようでしたら、一度冷蔵して下さいね^_~
ということは、上記のお菓子たちは一度にオーブンに入らなかった場合やオーブンの上下段の兼ね合いが悪い場合(焼きムラがあるなど)など、数回に分けていれることも可能ということになります。
逆にオーブンの温度が上がっていないと、せっかくできたものの出来上がりに影響がでるもの。
代表的なのは、水分量の多い卵の気泡性を利用したもの。スポンジ、メレンゲを泡立てたもの。ロール生地…など
せっかく手順通りにいい状態に仕上げてもすぐにオーブンに入れないと気泡が落ちて状態が悪化してしまいますT_T
メレンゲが入った生地は特にほぼ水分でできている為、生地の厚さ、浮きに差がでてしまうんです。
6月のメニュー「キャラメルバナナのブッセ」もこちらの部類。
このように先の手順を分かっていると上手な手抜きができる!!と思います💞参考にしていただけると嬉しいです。
ガトーバスク
5月のレッスン『ガトーバスク』。えっ?バスクチーズ??と思われる方もいらっしゃるかも😉
バスクチーズケーキが考案されたのはスペイン寄りのバスク地方。
バスク地方はフランス南西部~スペイン北東部にまたがる地域で、現在はフランス3地方、スペイン4県で構成された地域になります。
ガトーバスクは、フランス領ラブルディー地方というところ発祥の菓子。
フランスを始めとしてヨーロッパ各地存在する古典菓子。
季節、風土、教会や修道院などの歴史と切っても切り離せない繋がりがあります。
地方の魅力を感じながら味わう菓子、私はとても好きなんです*^____^*
どうしてこんな美味しいものを考えたのだろう~╰(*°▽°*)╯
アーモンド入り生地に覆われた中心には特産物の黒チェリーまたはジャムを入れ、ローブリュー(バスクの十字架)と呼ばれる飾りをつけたものが17世紀からあ る正式なもの。
とても歴史のあるお菓子です。
現在では中心にカスタードクリームを詰めたものが主流になってます。
生地には2種あり、タルト生地のようにサクッとしたものと、しっとりソフトな生地のもの。今回は後者のしっとりタイプ。パウンドケーキとクッキーの間のような食感。
中心にカスタード、チェリーのジャムを詰めていきます。
現在のパティスリーでは、チョコカスタードや、クリームチーズを使ったクリームを詰めたり、独自のアレンジをした商品も多くみられるんですよ。
シンプルなだけにアレンジもしやすい菓子だと思います。ドライフルーツをいれたり、秋には栗を入れたり。
私はこのお菓子、お店で買うより自分で焼いて鮮度がいいうちに食べるのが良いな~と思っていて✨
ぜひ、フランス文化が感じられるお菓子をいっしょに作りませんか。
5/18(日)1席あり
5/21(水)2席あり
5/30(金)2席あり
ホームページ→レッスン予約よりお申込みできます。
待てるお菓子。待てないお菓子。(その1)
お菓子作りと聞いて、「なんかやることが多くて難しい~」「手間がかかるな」というお声をよく耳にします。
私はレッスンで
【この生地は前もって作れますよ】
【ここからは当日にお願いします】
【冷凍できるので、小分けにこうやって分けて冷凍保存してくださいね】など..
パーツのあるお菓子ほどいかに効率よく区切って軽やかに楽しんでやっていける方法を必ずお伝えします。
また出来上がった菓子の美味しい保存方法。
食べきりが難しいお菓子の美味しい冷凍方法や消費期限を知ることで長く楽しめますよね♡
パティシエとして働いているときは当たり前と思っていた作業分担方法が実はすごくポイントなんだな~と改めて実感。
例えば、クッキー系の生地。仕込んでから伸ばしたり、成形して(型に敷き込んで)冷凍してもOK!時間がなかったら、仕込んで冷凍しても大丈夫。生地によっては焼いてから冷凍も可能です。
その他、シュークリームは皮からクリームまで一機に作ると意外と大変。でもシュー生地を絞って生のまま冷凍。食べたい日に冷凍のまま焼成。冷凍した方が結露が蒸気となって膨らみが良くなる!
そんないいとこもあるんですよ。
是非、作り方の手順通りに作るのではなく、『いかに区切るか?』を考えながら作ってみても楽しいかも(❁´◡`❁)
テテリエでは現在【ガトーバスク】のレッスン募集中です。
6月レッスン【キャラメルバナナのブーシェ】の募集は5/10からになります。
点と点を線にする
前回も触れた「点と点を線にするということ。」
お料理は野菜、肉などの素材があって作るのに対してお菓子は原料から形のあるものを作る!そこが作る醍醐味でもあるし、楽しさなんです✨
お菓子はシンプルな材料でてきています。砂糖、卵、粉、バター。最低でもこの4つの材料を理解するだけでお菓子作りが楽しくなるし先の工程が分かりやすくなるんです。
まずは、砂糖。
砂糖は甘みだけではなく、起泡性を安定させたり、保存性を高めたり、焼き色を付けたり…さまざまな役割があります。
そして、卵。
水分として保水性を保ったり、泡立つ性質があったり、生地をつなげたり…。
3つ目の粉。
粉の持つグルテンの力によって生地の骨格を作る大切な役割があります。
最後にバター。
温度によって形状を変えて生地の中で食感、風味などを左右します。
4つの材料を理解することで、レシピを見て作り方を見なくても大体の流れが分かってきたらどんどん楽しく気楽に作れるようになりますよー✨
テテリエお菓子教室では、お菓子初心者さん〜いろいろ作ってきたけどお菓子作りに自信がない方までどんなお悩みも解決できる教室です。
今月開催中の「ネイキッドケーキレッスン」では、まさにこの主材料を理解して作るスポンジを作るレッスン!簡単に華やかに見せるデコレーションのコツも皆さんマスターしてますよ😁
5月はガトーバスク。古典フランス菓子でありながら現代も広く親しまれている焼菓子。こちらも主材料の扱い方でマスターできるお菓子✨「ホームページ→レッスン予約」より募集中です!ぜひお菓子作りの本当の楽しさを味わいに来て下さいね。
次回は「待てるお菓子、待てないお菓子」をお話ししますね。