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道具選び②
先日質問を受けたので、『お菓子の型を新しく購入した時の処理の仕方』をお話しします!
生菓子用の型(オーブンで焼いたりしないもの)は通常通り洗浄して使用します。
焼菓子用の型の中でも、金属製の型は製造過程での油分や汚れを取り除くため、柔らかいスポンジで洗いしっかりと水気を拭き取ります。
そのあとのひと手間!
型によっては、機械油の臭いを取るためにオーブンで空焼きをすることをお勧めします。薄くサラダ油など油脂を塗って180℃~200℃で約10分焼きます。
そうすることで、型の表面が整い、焼菓子の型離れがよくなります👌😊型を新調したらやってみて下さいね。特にタルト型などは違いがしっかり分かりますよ。
色々な材質、形がある型、オーブンや使う用途を考えて選ぶとより美味しくできるようになると思います😋
味の記憶
『あ~、美味しかったな~♡』とか『こんな美味しいの食べたことない!』
皆さんは何年たってもその美味しさが脳裏に残っている。という経験はありますか。それは、幼い時食べた母の味とか、レストランで食べた味とか。。。
私はたくさんあります!お料理もたくさんありますが、
パティシエ修行時代、美味しさに惹かれて門をたたいたお店のケーキ。
20代の頃、たくさんのお菓子屋を食べ歩き、自分の理想の味のお店に入店しました!
専門学校時代講師の先生がデモンストレーションで作ったものの試食。
自分が作ったものは先生のものとかけ離れすぎていて度々びっくりしたものです。
フランス旅行で食べた名店の菓子。
マリアージュフレールのクレームブリュレをアメリの気分になって♡など。。
どれも今でも超えることのできない味。
現在、専門学校で教えている上でも学生さんたちへの試食は欠かせません。
デモンストレーションをきちんとみて作っていても、まったく同じには出来なかったり、失敗してしまった原因を追究する上でも、舌の記憶ほど確かなものはありません。
ですので、私のお菓子教室でも必ずデモンストレーションを行いポイントを確認しながら実際作っていく。そして私の作ったものをご試食してもらう。
という流れをとっています。『味の記憶』は言葉だけでは伝わらないものだと思っています。
それが何よりの上達への近道です。対面レッスンの一番の醍醐味なんじゃないかなと思ってます。
道具選び①
お菓子作りをする上で大事な道具選び✨
ゴムベラとホイッパーについてお話します。
まずはゴムベラ。100均でもキッチン用品売り場でも色々なタイプのものが売っていますよね。色もカラフルでかわいいのもたくさん!
機能的にお勧めしたいのは、
①柄の部分まで耐熱性のもの
シリコン製のもので、柄の部分が取り外せるものは水が溜まって不衛生になってしまったりする為、あまりお勧めではありません。
②しなり具合
手で触ってみて、しなりすぎる柔らかいものはお菓子作りには向かないと思ってます。固いものなどを扱う時に、ヘロヘロ安定しないんですよね💦
ゴムベラの画像↓
左のものはグリップの部分に溝があります。こちらは固いものを混ぜたり力を加える時にしっかり安定します。
真ん中のものはグリップはスリムですが持ちやすく、先端の形状もかき出しやすいです!
右側のミニサイズ。しなり具合が丁度よく、小さいものに活用します。小回り上手さん🤗細かいとこまで手が届いてお気に入り♡
次にホイッパー。
こちらも色々なタイプがあります。
ホイッパー画像↓
左のものは泡立てるワイヤーは多いのでメレンゲを泡立てたり、生クリームを泡立てたりは向いてますが、バター生地を混ぜたりするとワイヤーにバターが籠りやすく取り出しずらいんですよね。
真ん中のものはおすすめ。ワイヤーの数も程よく多く、グリップも握りやすい。色々なお菓子作りに最適。価格も丁度よく、製菓材料店、ネットなどでよく見かけます!
ひとつ欠点は使い込んでいくと柄の部分が抜けてしまうようになると洗浄の際そこに水が溜まりやすいのが欠点です。
右のものはもっともお気に入り✨
フランスマトファー社のもの。すべてにおいてパーフェクト!お値段が高いのが難点ですがおすすめです。
インターネットで買い物する世の中ですが、実際手に取って納得の行くものを選んでいただくのがお勧めです😊
ご参考にしていただけると嬉しいです🎶
ビスキュイ
フランス語で『ビス』→二度。『キュイ』→焼く。 という意味をもつ『ビスキュイ』という卵白と卵黄を別々に泡立てる生地で作る『ブーシェ』というお菓子 を6月は作ります。
ブーシェとは、フランス語で「一口の」意味があり、お料理でもお菓子でもそうよばれることもあります。
このようなお菓子は「ブッセ」とも呼ばれてます(●'◡'●)
日本の老舗でいうところの亀谷万年堂のナボナ。ふんわり老若男女好まれるお菓子💕
メレンゲの泡立てが命!の、この生地。メレンゲのお砂糖を入れるタイミングは、目指すメレンゲの固さ、後から入れるものの量や種類によっても変わっていきます。
卵白の温度によっても立ち上がりの変化が見られます。 メレンゲ上手さんになれるとお菓子作りの幅が一機に広がりますよ╰(*°▽°*)╯
今回はバナナ&キャラメルソースと生クリームをサンド。 季節のフルーツや持ち合わせのジャムをサンドしたり、アレンジはいくらでもできるお菓子です。
サンドしたてのサクッと感があるうちに食べるか?
時間をおいてしっとりクリームと一体化してから食べるか??
印象がガラッと変わるのもこのお菓子の醍醐味です。
先日お菓子教室にいらした方がブログを読んでくださっていて
「お菓子作りを続けていくと点と点が繋がって楽しく作れるようになるのですね〜」というお言葉をいただきました。
そうなんです✨
自分自身の経験で基準ができていくとお菓子の種類が変わっても、流れるように作れるようになるんですよ。
作ったお菓子が「家族が喜んで飛ぶようになくなりましたー」「お母さん天才って言われましたー♡」とかお話を聞くと、とても嬉しく思います。
どんなお菓子が作ってみたいか?同じ時間を共有し、わざわざ作りに来てくれる方たちは何を求めているのか。
皆さんのお声を聞きながら更新していきたいなと思ってます。
待てるお菓子。待てないお菓(その2)
以前お話しした「待てるお菓子。待てないお菓子」では「パーツに区切って作る」ということについてお話ししました。
今回は「オーブンについて」。お菓子をさあ作ろう!と思って、材料の準備…型の準備…などやることはいろいろありますよね(*/ω\*)
いざ作ってしまってオーブンに入れようとしたら「オーブンの温度を上げるのを忘れていたーーー😰」という経験はありませんか。
レシピによってはオーブンを後からつけても大丈夫なもの、残念ながら出来上がりにかなり影響が出てしまうものあります。
クッキー、タルト類、パウンドケーキ、シュー生地、プリンなどはオーブンをつけ忘れて温度が上がるのを待っていても影響がないお菓子です。
早くオーブンを付けすぎてしまっても電気代の無駄ですしね(❁´◡`❁)
だだ夏場は室温が高い為、生地がダレてしまうようでしたら、一度冷蔵して下さいね^_~
ということは、上記のお菓子たちは一度にオーブンに入らなかった場合やオーブンの上下段の兼ね合いが悪い場合(焼きムラがあるなど)など、数回に分けていれることも可能ということになります。
逆にオーブンの温度が上がっていないと、せっかくできたものの出来上がりに影響がでるもの。
代表的なのは、水分量の多い卵の気泡性を利用したもの。スポンジ、メレンゲを泡立てたもの。ロール生地…など
せっかく手順通りにいい状態に仕上げてもすぐにオーブンに入れないと気泡が落ちて状態が悪化してしまいますT_T
メレンゲが入った生地は特にほぼ水分でできている為、生地の厚さ、浮きに差がでてしまうんです。
6月のメニュー「キャラメルバナナのブッセ」もこちらの部類。
このように先の手順を分かっていると上手な手抜きができる!!と思います💞参考にしていただけると嬉しいです。